犬が体をかゆがる原因はダニ?家庭で確認したいポイント

犬が体をかゆがる原因はダニ?家庭で確認したいポイント

愛犬がしきりに体を掻いていたり、床にこすりつけていたりする姿を見ると、「もしかしてダニがいるのかな?」と心配になりますよね。
気になって調べてみると、「ダニが原因」「ノミが原因」「アレルギーかも」など、いろいろな情報が出てきて、どれが当てはまるのかわからなくなってしまう…そんなさんも多いのではないでしょうか。

この記事では、犬がかゆがる原因として考えられるものを一つひとつ整理して、家庭でできる確認ポイントをわかりやすくお伝えしていきます。
「うちの子の症状はどれに近いだろう?」と一緒に確認しながら読んでみてくださいね。

犬のかゆみの原因は「ダニだけ」とは限らない

まず最初にお伝えしておきたいのが、犬の体のかゆみの原因はダニだけではないということです。
複数の獣医監修記事でも、犬の強いかゆみの原因として以下のものが共通して挙げられています。

  • ノミなどの寄生虫
  • ダニ(疥癬・ニキビダニ症など)
  • アレルギー(食物・環境アレルゲン)
  • 皮膚疾患(細菌・真菌感染など)

つまり、「ダニがいるかどうか」を確認するだけでなく、皮膚の状態や症状の出方、かゆがる部位を合わせてチェックすることが大切なんですね。

犬のかゆみに関係するダニの種類と特徴

「ダニが原因かもしれない」と感じたとき、一口にダニといってもいくつか種類があります。
それぞれ症状の出方が少し違いますので、ここで整理しておきましょう。

疥癬(ヒゼンダニ):強烈なかゆみが特徴

疥癬は、イヌセンコウヒゼンダニという非常に小さなダニが皮膚に寄生することで起こる皮膚病です。
夜も眠れないほどの強いかゆみが特徴とされていて、耳・肘・脚・お腹側に症状が出やすいとされています。

「ダニが見えないからダニではない」と思いがちですが、ヒゼンダニは非常に小さく肉眼では見えないことがほとんどです。
「ダニっぽくない」と思っていても、疥癬の可能性は十分にあり得るんですね。

また、疥癬は犬から犬へ伝播するため、同居の犬がいるご家庭では、ほかのワンちゃんにも症状が出ていないか確認することが大切です。

ニキビダニ症(毛包虫症):免疫が低下したときに出やすい

ニキビダニ(デモデックス)は、実は健康な犬の皮膚にも少量存在しているダニです。
通常は問題になりませんが、体調不良や持病などで免疫力が低下したときに増殖して、脱毛・フケ・皮膚の赤みなどを引き起こすことがあります。

かゆみの程度は疥癬ほど強くないことが多いとされていますが、見た目の皮膚変化(脱毛・ただれなど)が気になるケースでは、ニキビダニ症も候補の一つになるかもしれませんね。

マダニ:散歩の後に注意したいダニ

マダニは草むらや山などの屋外で犬の体に付着し、吸血するダニです。
吸血時の唾液がアレルギー性皮膚炎を引き起こすことがあり、散歩後に急にかゆがり始めた場合は、マダニの付着を疑ってみてもいいかもしれません。

マダニが付きやすい部位は、耳・顔周辺・足の付け根・脇の下など毛の薄いところです。
帰宅後に手で触れながら確認する習慣をつけると安心ですね。

ただし、マダニを見つけた場合は、無理に引っ張って取らないことが重要です。
皮膚に口器が残ったり、病原体が入るリスクがあるため、動物病院で適切に処置してもらうようにしましょう。

ダニ以外にも知っておきたいかゆみの原因

「ダニじゃなかったら何?」という疑問も気になりますよね。
ダニ以外にも、犬のかゆみを引き起こしやすい原因があるので、合わせて確認しておきましょう。

ノミによる皮膚炎

ノミは犬の強いかゆみの原因としてとても多いケースです。
ノミが噛んだ刺激や唾液に対してアレルギー反応が起きると、腰・お尻・首周りを中心に強いかゆみが出やすいとされています。

「ノミがいるかどうか確認したい」という場合は、毛をかき分けて黒いゴマのような粒(ノミの糞)がないか見てみましょう。
肉眼では難しい場合も多いですが、かゆみの部位がお尻や腰周りに集中しているときはノミも候補に入れてみてくださいね。

アレルギー

食べ物や花粉・ハウスダストなどの環境アレルゲンが原因で、かゆみが起きることもあります。
特定の季節だけかゆがる、食事の変化に合わせて症状が出るといった場合は、アレルギーを疑ってみてもいいかもしれませんね。

細菌・真菌による皮膚感染症

細菌や真菌(カビの一種)が皮膚で増えることでかゆみや皮膚炎が起きることもあります。
湿気の多い季節や、皮膚の折り重なった部分(耳・脇・股など)に症状が出やすいとされています。

家庭で確認したい7つのチェックポイント

「どれが原因か、家でわかるの?」と思うさんも多いと思います。
もちろん正確な診断は獣医さんにお願いする必要がありますが、家庭でできる観察はとても大切な情報になります。
以下のポイントを一緒に確認してみましょう。

① かゆがっている部位はどこか

かゆみの場所は、原因を絞るヒントになります。

  • 耳・肘・お腹・脚:疥癬が疑われやすい部位
  • 腰・お尻・首周り:ノミアレルギーが疑われやすい部位
  • 耳・顔周辺・足の付け根:マダニが付きやすい部位

「どこをよく掻いているか」を意識して観察しておくと、受診のときにも役立ちますよ。

② 皮膚に変化はあるか

かゆみだけでなく、皮膚の状態も一緒に確認しましょう。
赤み・フケ・湿疹・かさぶた・脱毛・ただれなどが見られる場合は、早めの受診を検討してみてくださいね。

③ 行動の変化はあるか

「掻く」「噛む」「舐める」「床にこすりつける」といった行動が増えていないか確認します。
特に夜間に悪化している場合は、疥癬などのダニが関係している可能性があるとされています。

④ 散歩・外遊びの後から始まったか

散歩や外遊びの後に急にかゆがるようになった場合は、マダニの付着が考えられます。
帰宅後に全身をなでるようにチェックする習慣をつけると安心ですね。

⑤ 同居の犬にも同じ症状が出ているか

疥癬は犬同士でうつることがあります。
同居のワンちゃんにも似た症状が出ていないか確認してみましょう。

⑥ 体調や持病はあるか

体調不良や持病がある犬は、免疫力が低下してニキビダニ症などが出やすくなることがあります。
普段からの体調管理も、皮膚トラブルと無関係ではないんですね。

⑦ 掻き壊しによる悪化がないか

かゆみで掻き続けると皮膚が傷ついて、そこから細菌が入り二次感染を起こすことがあります。
傷や湿り気、強いにおいが出てきた場合は、できるだけ早く動物病院へ相談しましょう。

この記事のポイントをまとめておきますね

犬がかゆがる原因はダニだけではなく、ノミ・アレルギー・感染性皮膚病など複数が考えられます。
以下のポイントを整理して覚えておいてくださいね。

  • ヒゼンダニ(疥癬)は肉眼では見えないため「見えないからダニじゃない」とは言い切れない
  • 疥癬は強烈なかゆみが特徴で、耳・肘・お腹に出やすい
  • ニキビダニ症は免疫低下時に出やすく、脱毛やただれを伴いやすい
  • マダニは散歩後に付着しやすく、無理な除去は危険
  • ノミは腰・お尻・首周りのかゆみが多い
  • 皮膚の赤み・フケ・かさぶた・脱毛などの変化を見逃さない
  • 掻き壊しによる二次感染に注意する

「うちの子、もしかして…」と思い始めたら、まずはかゆがる部位・皮膚の状態・行動の変化の3つを観察してみましょう。
それだけで、受診のときに獣医さんへ伝えられる情報がぐっと増えますよ。

愛犬がかゆそうにしている姿は、見ているだけでつらいですよね。
「様子を見ようかな…」と迷う気持ちもよくわかります。
でも、かゆみが強い・夜も眠れなさそう・皮膚に明らかな変化がある、という場合は、早めに動物病院へ相談してみてくださいね。
きっと愛犬もさんも、少しほっとできると思いますよ。